定期接種
- 65歳の方(65歳の誕生日から66歳の誕生日の前日まで)
- 60歳から65歳未満で基礎疾患のある方(60歳の誕生日から65歳の誕生日の前日まで)
該当者は、自治体から「高齢者用肺炎球菌ワクチン接種のご案内」(予診票やクーポン券など)が郵送されます。そちらをご持参ください。ご持参がありませんと、公費負担の申請ができなくなります。
料金:3,000円
Vaccine
当院で実施しているワクチンは以下の通りです。
生ワクチン不活性化ワクチン共通
生ワクチンの場合
すべての種類で同時接種可能です。
生ワクチン(当院取り扱いワクチンでは、MRワクチン・ムンプスワクチン・水痘ワクチンが該当)の接種後は、27日以上あける必要があります。
同時接種に不安があり、間隔をあけたいなどの方は個別に相談しますので、お申し出ください。
当院では、ニューモバックスを使用しています。
該当者は、自治体から「高齢者用肺炎球菌ワクチン接種のご案内」(予診票やクーポン券など)が郵送されます。そちらをご持参ください。ご持参がありませんと、公費負担の申請ができなくなります。
料金:3,000円
料金:7,700円
65歳以上の方は、原則として肺炎球菌ワクチンの接種を検討してください。高齢になるほど肺炎のリスクが高まり重症化しやすいため、65歳になったタイミングでの接種が推奨されています。
また、以下のような基礎疾患やリスク因子をお持ちの方は、年齢に関わらず肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。
肺炎球菌ワクチンを接種しても、肺炎そのものを完全に防げるわけではありません。理由としては、ワクチンで予防できるのは肺炎の一部であり、肺炎球菌以外の原因による肺炎(インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎、肺炎球菌以外の細菌による肺炎など)には効果がありません。また、肺炎球菌の型もすべて網羅しているわけではありません。したがって、ワクチンを受けた後も、手洗いうがいや、日々の睡眠や栄養など、日頃の予防が大切です。
横浜市の公費補助でワクチンや抗体検査ができます。
※公費対象について不明点がある方は、以下を確認の上、お電話でご相談もできます。
料金:3,300円
料金:9,900円
※1歳と就学前(5~6歳)の定期接種については、当院では取り扱っていませんので、ご了承ください。
MRワクチンは、麻しん(はしか)と風しん(三日はしか)の2つの病気を予防するための混合ワクチンです。
非常に感染力の強いウイルス感染症で、高熱(39~40℃)や発疹の症状が出ます。肺炎や脳炎など重い合併症を起こすこともあり、まれに死亡することもあります。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、小児だけでなく大人にも注意が必要な病気です。
比較的軽い発熱や発疹で済むことも多いですが、大人がかかると症状が重く出る場合があります。
特に、妊娠初期の女性が風疹に感染すると、胎児に先天的な障害(先天性風しん症候群)を引き起こす恐れがあり注意が必要です。妊娠を希望する女性や、そのパートナーの方・同居家族は、前もって接種しておくことが勧められています。
また、昭和37年4月2日からから昭和54年4月1日までの間に生まれた男性は、抗体検査やワクチン接種による予防が奨励されています。
当院での対象年齢は、中学生以上です。
料金:6,600円
ムンプスワクチンは、おたふくかぜを予防するためのワクチンです。
主な症状は、発熱と耳の下にある唾液腺(耳下腺)の腫れで、ほほが腫れぼったくなるのが特徴です。多くの場合は軽症で済みますが、まれに合併症として髄膜炎や脳炎、膵炎、難聴や、男性では精巣炎(睾丸の炎症)、女性では卵巣炎といった臓器の炎症を起こすことがあります。
ムンプスワクチンの標準的な接種時期は、1歳を過ぎて最初の1回目を接種し、就学前(5〜6歳)に2回目を接種するスケジュールです。
しかし、ムンプスワクチンは任意接種であり、日本では接種率が約40%と低く、予防接種を受けずに大人になっている方が多いのが現状です。そのため、これまでおたふくかぜにかかったことがない方やワクチンを接種していない方は、ワクチン接種して予防することが勧められます。
特に、保育園・幼稚園や学校、医療の現場など人と接する機会が多い方は、自分が感染源とならないためにも予防しておくと安心です。
ムンプスワクチンは高い予防効果がありますが、1回の接種ですべての人が完全に免疫を獲得できるわけではありません。1回の接種ではおよそ70〜80%程度の予防効果があり、2回接種することで約88%まで効果が高まるとされています。
そのため、より確実に予防するには合計2回の接種が推奨されています。
当院では、
①シングリックス(不活性化ワクチン):帯状疱疹ワクチン
②ビゲン(生ワクチン):水痘・帯状疱疹ワクチン
を使用しています。
該当者は、自治体から令和7年6月下旬に送付される個別通知(接種に必要な予診票)をご持参ください。ご持参がありませんと、公費負担の申請ができなくなります。
料金:
①10,000円/回(通常、2か月以上の間隔で2回接種)
②4,000円
※公費対象について不明点がある方は、以下を確認の上、お電話でご相談もできます。
①50歳以上の方で、上記以外の年齢の方
②中学生以上
料金:
①22,000円/回(通常、2か月以上の間隔で2回接種)
②7,700円
※1~3歳までの間に2回接種する定期接種(市から該当年齢時にクーポンが配布されるもの)については、当院では取り扱っていませんので、ご了承ください。
製品名 | 「シングリックス」 (グラクソ・スミスクライン株式会社) |
「ビケン」 (阪大微生物病研究会、田辺三菱製薬株式会社) |
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種類 | 不活化ワクチン | 生ワクチン |
接種回数 | 2回(2回目は2か月後~6か月以内に接種) | 1回 |
投与方法 | 筋肉注射 | 皮下注射 |
帯状疱疹発症抑制効果 | 50歳以上:97.2% 70歳以上:89.8% |
51.3% |
神経痛抑制効果 | 50歳以上:100% 70歳以上:85.5% |
66.5% |
効果の持続期間 | 9年以上 | 5年程度で効果減弱 |
副反応 | 【注射部位】 痛み(78%)、赤み(38%)、腫れ(26%) 【全身】 筋肉痛(40%)、疲労(39%)、頭痛(33%)、悪寒(24%)、発熱(18%)、胃腸症状(13%)、アナフィラキシーショック(頻度不明)など |
【注射部位】 赤み(44%)、腫れ(17%)、痛み(15%) 【全身】 発疹・倦怠感(1~5%未満)、無菌性髄膜炎・血小板減少性紫斑病・アナフィラキシー(頻度不明)など |
料金 | 1回22,000円x2回分=合計44,000円(税込) | 7,700円(税込) |
メリット |
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デメリット |
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帯状疱疹と水痘(水ぼうそう)は、どちらも同じ水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で起こる病気です。水痘は子供によく見られ、全身に発疹や水ぶくれができます。水痘が治った後もウイルスは体内に潜伏し、免疫力が低下した時に再活性化して帯状疱疹として発症することがあります。
水痘・帯状疱疹ウイルスによる初感染で発症します。発熱があり、かゆみを伴う発疹が全身に広がっていきます。発疹は1週間前後で水疱(水ぶくれ)から痂皮(かさぶた)となって剥がれ落ち、自然に回復することが特徴です。通常、小児によく見られます。
体内に潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化して発症し、皮膚に沿って帯状に、痛みを伴う水疱が出現します。主に、免疫力が低下している人や、加齢によって発症しやすい傾向があります。
当院では、シルガード(9価ワクチン)を使用しています。
当院での対象年齢は、小学6年生~高校1年生の定期接種のみ、実施しています。
※定期接種の対象年齢以外の自費接種については、当院では行っておりませんのでご了承ください。
※必ず保護者同伴でご受診ください。
子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染から発症することが分かっており、ワクチンで予防することができるようになりました。
子宮頸がんワクチンは、2価・4価・9価の3種類があります。
2価は、子宮頸がんをおこしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができ、4価は、それに加えて尖形コンジローマという病気の原因となるHPV6型と11型の感染を防ぐことができます。
9価は、子宮頸がんの原因となる他の5種類の型(31型、33型、45型、52型、58型)についても感染を防ぐことができ、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
当院で実施している9価ワクチンについてご説明します。
ワクチン接種はいずれか1種類で、原則として同じ種類のワクチンで接種を完了することが推奨されています。
※厚生労働省は、3回接種のうち1回目又は2回目までを2価または4価を接種している方が、9価で残りの回数を接種すること(交互接種)について、効果やリスクについての科学的知見が限定されていますが、強く希望する場合は、医師とよく相談した上で実施することができるとしております。
※交互接種の場合の接種回数は、対象年齢にかかわらず3回です。接種間隔は、2回目の接種は初回接種から最低1か月以上、3回目の接種は2回目接種から最低3か月以上の間隔をおいて接種します。