院長インタビュー
Interview
Interview
はい。理念は、「最期まで望む生き方ができる街にする」そして行動指針は以下です。
これらは、決定した当時に働いていたクリニックのスタッフ全員で考えました。
それだけの思いがつまった行動指針です。なので、全員がこれらを大切に考えて仕事をしています。

私は「最期まで望む生き方ができる街にする」という理念を掲げて、開業しました。
なぜなら、本当に最期まで望む生き方ができる人というのは、実は多くはないからです。
病院勤務時代、私は治療そして治癒を目的としてさまざまな患者さんに関わってきました。
入院している患者さんは、ほとんどの人が同じことを言っていました。
「家に帰りたい…。」
そしてその中で、胃瘻を造り亡くなる時まで病院で過ごす人や、病院が嫌いなのに自宅では医師が診られないので病院に入退院を繰り返す人、老衰を病院で迎える人がいました。積極的な医療を望んでいないのに、「何もしないという選択ができない医療者」のために点滴をしている人などもいました。ましてや、肺の病気の人の喫煙や、肝臓の病気の人の飲酒などはもってのほかです。
これほど医療が進んだ日本だからこそ、たとえ治癒が難しい病気であったとしても、入院すれば「何かやること(検査や治療)」があるのです。
しかし、「それが本当に患者さんや家族にとって望む生き方なのだろうか。それなら、自分が家に帰りたいという望みを叶えてあげられないだろうか。」という思いが徐々に強くなっていきました。
そんな中、私は在宅医療に出会いました。在宅医療とは、患者さんの自宅で行われる医療の総称です。そして病院では医療者が主役で検査や治療が目的であったのに対し、患者さんの自宅では患者さんや家族が主役で望む生き方を支えることが目的です。検査や治療はその目的を叶えるための手段でしかありませんでした。
直感的に「これだ!」と思いました。これなら患者さんの望む生き方を聞いてあげられる。それを支えることができる。理想の医療を目指して自分で始めよう!
そんな思いがこのクリニックを作ることになったきっかけです。

我々の手が届く範囲を「街」と呼ぶことにします。
今、クリニックでは一丸となって目の前の患者さんの望む生き方を可能な限り支え、叶えるお手伝いをしてます。
そうしたときに、一人一人の希望を支えていくことでいずれは、その「街」に住む人達全員が望む生き方ができるようにしたい。
そしてクリニックをしっかりとした組織にしていき、その「街」の範囲を可能な限り拡げていきたい、そして望む生き方を支える方法をもっともっと模索していきたいと考えています。
また、院内としては福利厚生や研修をより充実させていき、職員同士がもっと仲良くなれること、もっと楽しめること、成長できることを考えていきます。だって職員が幸せでないと、患者さんの幸せを願えないでしょう?

当院のスタッフは全員、「誰かの役に立ちたい。そして最終的には患者さんや地域に貢献したい、支えたい」と考えて入社して来ています。
どの職種であろうと、「誰かの役に立ちたい」という考えは共通するものです。
アーチクリニックはその気持ちを、いかに大切にするか常に考えています。

いくつかあります。
まずは、理念や行動指針をしっかりと作り、実践しているところです。
それは働きがい、自身の幸せや成長を感じて働いて欲しいと思っているからです。
この理念や行動指針、それらを実践することに共感ができない方は残念ながら当院は合わない方です。
例えば行動指針の一つである「成長」という内容にある、「いつも進歩していくことや時に大きな変化をすること」は、その時は大変であったり不安に襲われたりと痛みを伴います。理念を叶えるため、患者さんに貢献するため、その進歩や変化を前向きに捉えられ、積極的に関わっていこうと思えなければ、辛くなるかもしれません。
逆に共感できる方にとってはとても働きやすい環境だと思います。
自分や他人の幸せを追求できるようになり、目標を持って、自分の成長やクリニックの成長を体験し喜べるようになります。
それから、しっかりとした人事評価制度を導入していることも特徴ではないかと思います。一般的なクリニックでは、院長の匙加減で給与が決まってしまうというところがほとんどです。しかし、当院ではできる限り客観的で公正な評価ができるよう、半年以上をかけて人事評価制度を作成しました。
また新入社員には中途採用であっても教育係を付けて、カリキュラムを独自に作成し、系統だった指導を行っています。
院内のシステムとして、可能な限り仕事が標準化できるようマニュアルの整備にも力を入れています。
しかし、当院はまだ新しいクリニックです。そのため、これから決めていくこと、システム化することもまだまだ多くあります。そのため、そういったシステムを我々と共に一から創っていくことも仕事として入ることがあります。
これも長年やっているクリニックでは、できない経験なのではないかと思います。

新型コロナ感染症が拡がってきた2020年4月に、当院は新しくて広い事務所に移転しました。
引っ越しと感染症への対策とが重なりクリニック内の環境が劇的に変化しました。
しかも患者さんは増え続けているので、混乱が続きました。スタッフは疲れ、ストレスも大きくなってしまいました。
そこで、どうしたらいいか。みんなで話し合いました。みんなで話し、意見を出し合い、その中で一番いいであろう案を考え導入していきました。
しかし、その中でどうしても負担が大きくなるスタッフが出てしまいました。そのスタッフが夜に残っているのを見て感謝の言葉を告げると「先生、私は大丈夫ですから。がんばりましょ!」と笑顔で答えてくれました。
その時の私は胸が締め付けられ、涙が溢れてきました。そういうスタッフ達のおかげで、なんとか一番大変だった時期を乗り越えることができました。
こういう危機がある時にスタッフやクリニックとしての真価が試されると思っています。これからも大変な時が来るでしょう。しかし、このスタッフ達なら乗り越えていけると私は確信しています。

まず前提として、当院はさまざまな職種の人間がいます。
医師、看護師、診療アシスタント、医療事務、総務。
これらさまざまな職種はそれぞれしかできない重要な役割を担っています。
大切なのは、「それぞれの職種は全て対等である」という認識だと思っています。医師であろうと事務であろうと、それぞれ大切な役割でクリニックの一部を形成しているということです。
その中で、医療事務はクリニックの「心臓」であると考えています。特に訪問診療がメインのクリニックでは表にあまり出てはきませんが、クリニックのお金を管理し、院内スタッフの仕事の循環・流れをスムーズにする大切な役割を担っています。
医療事務さんがきちんとした算定をしてくれるから、患者さんからの信頼につながり、スタッフが仕事で成果を出した対価をきちんと受け取れるようになるのです。
そして医療事務さんが院内で事務仕事をしっかりこなしてくれているから、診療に出る医者や看護師、診療アシスタントは安心して外に出て行けるのです。

まとめれば、当院の理念やビジョン、行動指針に共感していただける方です。
これらを共に目指せる方はきっとやりがいを感じられると思います。